CMSを使わないサイト
WordPressなどのサーバーインストール型CMSや、ContentfulのようなヘッドレスCMSを導入して、次のような課題を感じたことはありませんか?
- 更新やカスタマイズの自由度が低い
- CMSのアップデートや保守が煩雑
- セキュリティリスクが気になる
- サービス利用料や運用コストが高い
- エクセル管理のデータをそのまま活用したい
- CMSを導入したが結局更新していない
CMSを使わずにMarkdownやCSVなどのテキストファイルをGitで管理し、さらにAIを活用してWebサイトを構築・運用する方法を紹介します。「もっと自由に、もっと安全に、低コストで、AIも活用したい」──そんなコーポレートサイトやサービスサイトの運用にオススメの方法です。
CMSを使わないサイトとは?
CMS(コンテンツ管理システム)を使わず、MarkdownやCSVなどのテキストファイルでコンテンツを管理し、その内容をGitでバージョン管理します。エクセルで管理しているデータもCSVとして保存し、Gitで管理するだけです。
この構成により、AIを活用したコンテンツ作成や運用知識の補完がしやすくなり、効率的なサイト運用が実現できます。
- コンテンツ管理:MarkdownやCSVで記事やデータを管理
- バージョン管理:Gitで履歴や変更を管理し、複数人での編集やレビューも容易
- サイト生成:AstroやEleventyなどの静的サイトジェネレーターでWebサイトを自動生成
- AI活用:原稿作成・修正や技術サポート、知識補完にAIを活用
CMSの複雑な設定や運用コストを抑えつつ、AIの力で自由度と効率を両立したサイト運用が可能です。
この方法のメリット
- 高い自由度:CMSの仕様や制約に縛られない設計・運用
- 低いセキュリティリスク:静的ファイルのみ公開で攻撃対象が少ない
- ベンダーロックイン回避:特定サービスへの依存なし
- 低コスト運用:ライセンス費・サーバー費不要、無料サービス活用可
- 文章品質の自動チェック:textlint等による品質担保
- バージョン管理の容易さ:Gitによる履歴・変更管理
- 複数人編集・レビューのしやすさ:プルリクエストやレビュー機能活用
- エクセルデータの活用:CSV管理で既存データも反映可能
- AI活用との親和性:AIによる原稿作成・修正や技術サポート
CMSに依存しないGitベースの運用は、コスト・自由度・セキュリティの面で大きなメリットがあります。
デメリット・注意点
- Web開発知識が必要:Markdown・CSV編集、Git操作、ビルド・デプロイなどの基本知識が求められます
- 非エンジニアにはハードルが高い:直感的な管理画面がないため、慣れが必要
- ワークフロー設計が重要:作成から公開、レビュー・承認フローの設計が必要
- 動的機能は工夫が必要:問い合わせフォーム等は外部サービス連携などで対応
- 運用ルールの明確化:命名規則・ディレクトリ構成・レビュー手順の整備が重要
多くのメリットがある一方、導入・運用には一定の準備や知識が必要です。ただし、AIの活用や専門家のサポートを組み合わせれば、非エンジニアでも十分に運用できる体制を作れます。
AI活用による課題解決
Gitベース運用におけるAI活用は、主に次の2つの側面があります。
1. Web技術や運用知識のサポート
- 技術的な質問対応:AIによるWeb技術や静的サイトジェネレーターの使い方の即時回答
- Git操作のサポート:AIチャットやエージェントによるコマンド例提示・エラー解決支援
- 運用フローやワークフローの設計支援:AIによる手順やベストプラクティスの提案
AIを活用することで、Web開発やGit運用に不慣れな方でも、疑問点をすぐに解消しながら作業を進められます。非エンジニアでも安心して運用に参加できる体制を整えられます。
2. コンテンツ作成・品質向上のサポート
- Markdown編集の自動化:AIによる文章生成・校正支援
- コンテンツ更新の効率化:AIによる記事案生成・原稿リライト提案
- レビュー・品質担保:AIによる文章チェック・レビューコメント自動生成
AIはコンテンツの作成や修正、品質チェックにも活用できます。執筆やレビューの負担を軽減し、より高品質なWebサイト運用が実現できます。
このように、AIは「知識不足の解消」と「コンテンツ作成・品質向上」の両面で、Gitベース運用の強力なサポート役となります。AIとGitベース運用を組み合わせることで、効率的かつ高品質なWebサイト運用が可能です。
具体的な運用フロー例
ここでは、CMSを使わないサイト運用の実際のワークフロー例を紹介します。
1. 記事やデータの作成・編集
- MarkdownやCSVファイルをエディターで作成・編集
- 文章品質の自動チェックにはtextlintを活用
- 既存のエクセルデータ管理はそのままに、CSV形式で更新
2. バージョン管理とレビュー
- 変更内容をGitでコミットし、リモートリポジトリ(GitHubなど)にプッシュ
- GitHubのプルリクエストを作成し、複数人でレビュー
- レビューコメントや修正提案もGitHub上でやりとり
3. サイトのビルドと公開
- AstroやEleventyなどの静的サイトジェネレーターでWebサイトをビルド
- GitHub ActionsなどのCI/CDで自動ビルド・デプロイ
- NetlifyやVercelなどのホスティングサービスで静的ファイルを公開
4. 運用・更新
- 新しい記事やデータの追加・修正も同様のフローで実施
- 運用ルールやディレクトリ構成、命名規則を明確にし、チームで共有
- 必要に応じてAIを活用し、原稿作成や技術サポートを効率化
このような運用フローを構築することで、CMSに頼らずとも高品質かつ効率的なWebサイト運用が実現できます。
ピクセルグリッドへの開発依頼のオススメ
ここまで紹介したGitベースのサイト運用は、自由度やコスト、セキュリティの面で多くのメリットがありますが、初期構築や運用フローの設計には一定の専門知識が必要です。ピクセルグリッドでは、こうしたGitベースの運用や静的サイトジェネレーター(Astro、Eleventyなど)を活用したWebサイトの構築・運用支援を行っています。
- 要件整理や運用フロー設計のサポート
- AstroやEleventyなどの静的サイトジェネレーターによるサイト構築
- 動的機能を含んだサイトの設計・実装
- textlintやCI/CDなどの自動化ツール導入支援
- AI活用を前提とした運用体制の設計
- 非エンジニア向けの運用マニュアルやサポート体制の整備
「CMSに縛られず、自由度の高いWebサイトを運用したい」「AIを活用した効率的なコンテンツ運用を実現したい」といったご要望があれば、ぜひ一度ご相談ください。専門家の知見を活かし、最適な運用体制の構築をお手伝いします。
CMSを使わないGitベースのサイト運用は、コスト削減やセキュリティ向上、自由度の高い運用を実現できる現実的な選択肢です。AIの進化により、非エンジニアでも運用しやすい環境が整いつつあります。初期構築や運用設計には専門知識が必要ですが、ピクセルグリッドのような専門家のサポートを活用することで、よりスムーズに導入・運用が可能です。
CMSを使わないサイトの事例
www.pxgrid.com
株式会社ピクセルグリッドのコーポレートサイト。コンテンツをmdxで管理し、ページの追加や編集をしやすく、またヘッドレスCMSを使わないコンテンツ管理を実現しています。
コーポレートサイト
- Astro
- Svelte
- Cloudflare Pages
- GitHub

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